

つくる責任
つかう責任


産業廃棄物とSDGs
持続可能な開発目標を掲げ、より良い社会を目指す



日本で生産されたものは日本でリサイクル
被覆電線のリサイクルを自社で取り組んでおります。

リフォームや店舗解体などで廃棄される被覆電線ですが、
その多くは海外に輸出され、リサイクルされております。
電線の中には銅が主に使用されており、被覆からきちんと剥離することができれば、ほぼ100%の割合でリサイクルが可能な貴重な金属資源です。
また、銅線を覆っている塩ビ素材も、様々な方法でリサイクルが可能な資源です。
これを海外に輸出してリサイクルするのではなく、きちんと日本でリサイクルするべきと考えます。

国内で減少傾向にある電線リサイクル
なぜ海外でリサイクルをするのか

機械振興協会の調査によると、電線の国内リサイクルは減少の傾向にあるそうです。
理由としては径の大きい太物電線は国内でスクラップ処理を行なったほうが価格的に優位で、雑線と呼ばれる細物の電線は中国へ輸出したほうが有利になることが分かっています。
これはつまりリサイクルにかかるコストの問題であり、低コストでリサイクル可能な中国などにリサイクルを委託する方が収益がより得られるからとなります。

海外でのリサイクルが続くと
将来的に大変な事態を招く可能性もあります

この状態が長く続くと、将来中国において人件費の上昇や銅資源の蓄積が進むなど、現状の輸出依存のリサイクルが維持できなくなることが予想されます。
自国の貴重な資源が海外で利用される環境は、日本のように資源の乏しい国では将来的に考えると良いことはありません。
また、後進国でリサイクルする場合「野焼き」の可能性も考えられ、結果として「公害の輸出」をしている事にもつながります。

世界中で銅が高騰した場合
今のままだと大変な事になる可能性もあります

銅は安価であり、さまざまな金属部品として流用できる優秀な資源です。
その利用方法は多岐に渡り、人間の生活を支えていますが、もし仮に、世界中で銅が高騰した場合、保有資源の少ない日本はどうなってしまうのでしょう。
現状、輸入に頼っている日本では、銅が高騰してもこれを留める手段を持たないため、ただ言いなりでそれを輸入するしかなくなってしまいます。
事実、近年銅は高騰してきており、このままの状態では生活に大きく影響を及ぼす可能性があります。


自国の資源は自国で極力リサイクル
貴重な資源流出を予防しよう

自国の資源は自国で極力リサイクル
未来のために貴重な資源流出を予防する

株式会社クルーズでは、資源流出を防ぐ意味でも被覆電線は極力自社でリサイクルしております。
コスト的な事を考えると輸出した方がメリットは大きいのですが、長期的な取り組みとして考えた場合、極力自国の資源の海外流出は避けた方が良いという考えがあります。

被覆電線リサイクルには新しい可能性も!?


被覆電線のリサイクルは、時間と手間はかかってしまいますが、全て工場内で作業できる他、比較的安全にリサイクルを行える作業です。
比較的安全に作業が行える為、きちんと工程を管理し、環境が整えば、どんな方でも行える作業です。
この作業負担の少なさをメリットと考え、高齢者雇用などにつなげていける可能性もあります。
